2009年06月15日

倉橋由美子『老人のための残酷童話』(講談社)(読書日記)

 
老人のための残酷童話 (講談社文庫)
老人のための残酷童話 (講談社文庫)倉橋 由美子

講談社 2006-06-15
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 広い意味で「残酷」。具体的に言うと「悲惨」「グロい」。記憶を頼りに書けば、『大人のための残酷童話』よりもグロテスクな場面が多いように思う。文章が淡々としてるというか、文体に騙されてしまうが内容はかなりグロい。しかし未来を、「老人」(高齢化)をキーワードにつきつめていくとありうる、世界。
 テイストとしてはファンタジー調あり、昔話風あり、普通の小説ありで、どれも皮肉。そしてどうしても…移植やら地獄めぐりやら姥捨て山やらが、どうしたって現実としていずれは生々しい、グロい話になってしまうのか、それとも、この人の手にかかったから、で済んでくれるのか。ありえなくはない、最悪の未来のファンタジー、というところか。
posted by 高野正宗 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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