| 華道界のプリンスが直伝する 美的生活のヒント | |
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いやー。この忙しく殺伐とした人生に、久々に、心安らぐ、心あたたまる本を読ませて頂いたですよ。
「華道界」の「プリンス」の直伝であろうが、全然ゴージャスとかセレブとかな話ではないですよ。(この次期家元、めっちゃイケメンですけどね〜(笑))
どちらかと言ったらむしろ地味な話。
そーかそーか、花を生けるということは、人生そのものとこんなにも重なるのだなぁ。
美しくあるということは、結構当たり前のことを当たり前にやるということなんだなぁ。
ヒントは身近なところに転がっているのだなあ。
という、素朴なことが、素朴な文章で書かれております。好感度かなり大です。
TVにも出ていらっしゃるというのは全然知りませんで、こないだの『京プリンス 王子様たちの京都案内』を読むまではお名前すら存じ上げなかったのですが(やはり関西の方ですからね、ええ)、若いのになかなかのお人のようで(京大出てるし…世の中には学歴がなくて苦労している人もおるというのに、この男は…!(笑))。
もっぴー(茂山宗彦さん)のおじいさん(人間国宝・茂山千作氏)ともコラボしたことがあるそうです。へー。
ふと、がさつでしょうもない、朝起きて顔も洗わない今の生活を、反省してみる…いや反省するだけですが…機会を落っことしてくれた、という本です。(だから顔ぐらい洗え)
あと、「そーか!」と膝を打った(古典的表現。)のは、「免許のしくみ」という章の、183ページ。免許制度についての説明の後、
『今でも、行政から日本文化に対しての補助金は一切ありません。
でも、各流派は組織を維持していかなくてはならない。
免許の申請料は、この流派の運営費に充てられています。
つまり、免許の申請がなくなると、日本文化は立ち行かなくなる。
あなたが免許を取ることで、この日本の文化は支えられているのです。』
そうか!そんな単純なことにも今まで気づかなかった!
…そうだよな…
華道とか、茶道とか、結局収入は免許の「申請料」とか、お教室の月謝とか、あとは展覧会の入場料ぐらいしかないですよね。特に、イベントなんかはやればやるほど意外と出て行くものも多くて、収入も見かけほどではなさそうだし。
考えてみれば、国は、華道やってる家、茶道やってる家、その他、伝統文化、伝統芸能を守り伝えている人たちに、なーんにもお金出してませんね。
これで、国と言えるんですかね。
もっとヘンな「文化」を海外にアピールしたり金出してる気がするんですけどね。某首相選挙に敗れた大臣とか。
無駄遣いする金があったら、なんてありがちなことは言いませんが、文化芸術に金を出すことって、どうしてどうもこんなにハードル高そうなんでしょうね。
同時に、我々にも、お花やお茶や、日本舞踊や…といった、日本の伝統文化を習うって、敷居が高いってイメージありますよね。お金かかりそうっていうか何かとお金取られそうっていうか。いわゆる”芸事”ってやつイコール節目節目に金!みたいな。
そうかそうか。「国が金出さん」がいっぺんに原因だな!出せば各方面解決だな!!
私も、昔から、もっと日本のいいもの(伝統芸能のお稽古、漆器など素晴らしい品など)が、まずは安くなってくれないかなあというのは常々思ってます。日本のいいものは高い。だから買えない。余計に高くなる。また買えない。いつの間にか自分の国のものなのに外国のものより遠い。そういう悪循環になるわけです。お花やお茶も、それと同じ構図です。もっと国がお金を出して、日本のいいものを、多くの人が気軽に買って日常で使える、多くの人が気軽に習って身につけられる、そうなってやっと、日本の文化だと思います。どこかで、今の悪循環を断ち切ることなく、枝葉末節の文化ばかり海外に紹介しても…というもどかしさをいつも抱いています。
だから、後の3行は何気に宣伝…とも言えません。えー、私も、お茶かお花でもやろうかな、とか思ってしまいました。(いや昔、母に、習えと勧められたことはあったんですが、都合が合わなくてやめたという経緯も。)
国が悪いッ!!
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